FC2ブログ

除脚・11(滑車とワイヤー)

 私の「ぶら下がる」感覚の例えで出した(井戸など)「つるべ」の構造も、「滑車(かっしゃ)」と「ワイヤー」で成り立っていると言えます。
 ただ、甲野先生の中に見えたそれと、私のものは目的もふくめて別物だと思っています。

 「体を秩序立って(ちつじょだって)作動させるための構造」と「むだな力を抜くための構造」といった違いです。


 しかしそういった違いはあれど、人間の体というものは本質的に「滑車」と「ワイヤー」に相当する仕組みで成り立っている部分があるのではないかと思っています。
 甲野先生の術理の中にも、動きの原理として「つるべ」の構造を利用するものもありますが、もっと根本的な肉体の成り立ちとして、全ての人に共通している部分が本来あるのではないかと思うのです。


 「ぶら下がる」感覚は、体のあらゆる部分に作ることができます。
 たとえば、学生の運動部などで行われる、「空気イス」と呼ばれる訓練があります。
 私はそれと良く似た姿勢(ふとももを地面と平行かそれ以下の角度に固定する)を、かなり楽な状態で保つことができます。

 日ごろ太ももの筋肉を鍛(きた)える訓練を一切していませんが、力の抜きかたを覚える前とくらべて、はるかに疲れづらくなっているのです。
 そもそも「ふともも」の部分に負荷が集まっている意識が無く、どこか「自分の体の構造に、自分で腰かけている」ような感覚になります。

 そしてその「腰かける」構造を作っているのが、脱力から来る「ぶら下がる」感覚なのです。


 (つづく)


 ▲ ホームページ先頭に戻る ▲
関連記事

テーマ : 心と身体の健康と運動・武術・武道
ジャンル : 心と身体

tag : 源武術 源運動 稽古法 上達の秘訣 稽古レポート 術理解説 脱力術 根本原理の組み替え

コメントの投稿

非公開コメント

PR

プロフィール

方条遼雨

Author:方条遼雨
■ カルチャー学校講師や身体講座の企画を行っています。 
■ 「動きにおける根本原理の組み替え」に主眼を置いた、【玄運動/玄武術】の概念を提唱し、武術や身体動作を研究しています。 
■ 松聲館・甲野善紀先生、動作術の会・中島章夫先生のアシスタントなども。 
ほびっと村学校講座「りきみをぬく」-日常・運動に役立つ脱力法-講師。

(お問い合わせ、ご感想など)連絡アドレス
houjoushunkoku@gmail.com
●現在、稽古会等の情報をメールマガジンにて配信中(無料)。
 上記アドレス宛の件名に、「メールマガジン希望」と記入し、メールを送信して下されば登録できます。

・ツイッター:
https://twitter.com/HoujouTomonori
・フェイスブック:
http://www.facebook.com/tomonori.houjou
・ミクシー:
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=14477837
・ミクシーコミュニティー「玄運動/玄武術」:
http://mixi.jp/view_community.pl?id=5908052

※このサイトはリンクフリーです。

カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カレンダー
01 | 2020/02 | 03
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
検索フォーム
月別アーカイブ
最新記事
関連サイト
リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

訪問者
リアルタイム閲覧者数
現在の閲覧者数: