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「止める」・3

 つまり、次の動きにうつる時に、いったん入れてしまった「ブレーキを解除する」という、よぶんな手続きが入ってしまうのです。

 その分、うごき全体に遅れや滞(とどこお)りが生じます。

 また、相手にじぶんの動きを察知(さっち)させる気配(けはい)にもなります。


 鋭角(えいかく)の動作をおこなっていても、からだの中身にまで角(かど)ができてはいけません。

 できてしまうと、いちいち動きの転換点(てんかんてん)や切り返し(きりかえし)で、減速や停止が起きてしまうからです。



 丸みのある動作を丸く、鋭角の動作を鋭角におこなうのは当たりまえです。

 しかし、「鋭角の動作」と、「丸い中身」という矛盾(むじゅん)した要素が共存したときに「術」になります。


 こういったことを、甲章では「動作は鋭(するど)く、中身は丸く」「鋭角の動作を、丸く行う」という言葉でまとめています。


 (つづく)


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プロフィール

方条遼雨

Author:方条遼雨
■ カルチャー学校講師や身体講座の企画を行っています。 
■ 「動きにおける根本原理の組み替え」に主眼を置いた、【玄運動/玄武術】の概念を提唱し、武術や身体動作を研究しています。 
■ 松聲館・甲野善紀先生、動作術の会・中島章夫先生のアシスタントなども。 
ほびっと村学校講座「りきみをぬく」-日常・運動に役立つ脱力法-講師。

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