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「体の声」について

 重心が僅かでも変化すると、それに従い、体が求める在り方は中央から指先に至るまで刻一刻と変化する。
 それが快楽原則に則り動けば「ダンス」となり、人を崩せば「体術」、剣を握れば「剣術」、杖を持てば「杖術」となる。

 問題は、その瞬間その瞬間に、自分の体がどう在りたいのかすら、人間は分かっていないという事だ。

 筋力トレーニングや癖、生活習慣、偏見などが「体の声」を耳から遠ざける。

 私にとって武術とは、失われた体の声に対する「聴力」を取り戻して行く作業になりつつある。

 耳の底にある「異物感」が、いつも私を苛立たせる。
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方条遼雨

Author:方条遼雨
■ カルチャー学校講師や身体講座の企画を行っています。 
■ 「動きにおける根本原理の組み替え」に主眼を置いた、【玄運動/玄武術】の概念を提唱し、武術や身体動作を研究しています。 
■ 松聲館・甲野善紀先生、動作術の会・中島章夫先生のアシスタントなども。 
ほびっと村学校講座「りきみをぬく」-日常・運動に役立つ脱力法-講師。

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