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稽古記録・10/13綾瀬稽古会(甲野善紀「武術の実演と解説」)

 先週の綾瀬稽古会は、特に得る物が大きかった。
 先ず、先生の強烈な斬落しに対しても、ハネ釣りで迎撃すると有効な事。
 これは、ある程度ハネ釣りを出来る様になった方なら試してみる価値はあると思われる。
 ハネ釣りという術理そのものの持つ有効性を確かめる方法しても良いかも知れない。

 ただし、自分の動きにばかり気を取られていると、「先生の技の感覚を受け取る」という一番の目的が霧散しかねないので、こういった実験はほどほどに抑えておいた方が良いだろう。

 しかし何より、この日の一番の収穫は「背中」だった。
 真剣を振る際、とにかく背中が感動的に働いていた。
 もともと背中は先生にとって重要なポイントであり、昔からどの技にも欠かせない要素であるが、あれほど働き始めたのは今月辺りからだと思われる。

 先生ご自身は真剣を振る際のポイントとして、握らない手の内や手首の返り、螺旋に働く膝などを挙げている。
 しかし、本質はそこでは無いのではないかと私は考える。
 あくまで、「背中」なのだ。
 握らない手の内や手首の返りそのものが、あの真剣の働きを生み出しているのではない。
 握らない手の内や手首の返りが、本来の背中の働きを解放したのだ。
 つまり、背中で発生した力の交通整理が、手の内の働きにより大幅に進んだという事だ。

 数カ月前か、先生は「手の内の在り様が、(太刀奪りにおける)足の動きを制限していた」といった主旨の事を仰っていた。
 リアルタイムで聞いている時はピンと来なかったが、今回の背中と手の内の関係を見て、これ等が電撃的につながった思いがした。

 ちなみに、お薦めデートスポット情報ではないが、現在各稽古会で先生が真剣を振っている際は、正面に人が集まっていて、背中側はガラ空きである。
 なので、今ならば特等席で背中の動きを観察する事ができる。
 繰り返しになるが、現在の先生の背中の働きは感動的で、本当に「いつまでも見ていたい」と思わせる物がある。
 太刀筋の速さは、あくまでこういった原理の発生による「結果」に過ぎないとも取れるので、ある程度太刀筋を楽しんだら、背中を観察する事を個人的には強くお薦めする。

 この衝撃は自分自身の動きにも大きく影響し、翌日木刀を振ってみると、今までの自分では不可能であった動きが出来る様になっていた。
 この事から、「やはり背中だ」という思いを強くした。

 更に数日すると、「背中ですらない」という感覚が自分の中で芽生え始め、速度と機動性能が増しつつも、やや系統分岐し始めた感があるが、まず「背中ありき」という認識に変わりはなく、次回先生が真剣を振る姿を拝見できる日を今から楽しみにしている。


 ますます面白い綾瀬稽古会(甲野善紀「武術の実演と解説」)は、次回 11月3日(水・祝)開催です。
 詳細・お申し込みはこちらからどうぞ。

http://www.ningenkougaku.jp/Lecture-6-0.html
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テーマ : 武術と健康
ジャンル : 心と身体

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方条遼雨

Author:方条遼雨
■ カルチャー学校講師や身体講座の企画を行っています。 
■ 「動きにおける根本原理の組み替え」に主眼を置いた、【玄運動/玄武術】の概念を提唱し、武術や身体動作を研究しています。 
■ 松聲館・甲野善紀先生、動作術の会・中島章夫先生のアシスタントなども。 
ほびっと村学校講座「りきみをぬく」-日常・運動に役立つ脱力法-講師。

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