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「手ごたえ」(2014.2.15「りきみをぬく」講座記録・6)

 (前回からのつづき)


 参加者のお一人は、「技がかかる時は、こんなにも楽でいいのか」と、とても驚いていました。

 武術は、ほんらい質の良い技ほど手ごたえが無いと思っています。
 しかし、「手ごたえ」を求める動きに慣れ、それが染みついていると、良い技がかかったときに、その手ごたえの無さに自分で驚いたり、不安になってしまうのです。


 自分でも「不安」になるほど質の違う動きを体験したとき、稽古の階段をひとつ登ったことになります。
 そして、不安に感じていた「手ごたえの無さ」が当たり前に感じるようになった時、さらにもう一つの階段を登ることになるのです。


 肩を上げて落とす下方向の脱力は、術の入り口としても非常に適していると分かったので、この「力みをぬく浪之下」も今後の練習の定番にくわえたいと思います。

 そのまま「術のいりぐち」という名で行っている講座もあるので、これから色々なところで活躍してくれるのではないかと思っています。


 (おわり)


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ジャンル : 心と身体

tag : 稽古レポート 源武術 源運動 稽古法 上達の秘訣

絵の好きな女の子

 僕の隣に座っていた女の子は、絵が好きだった。
 いつも裏が白い広告の切れはしに、なんだか良くわからない絵を書いていた。

 僕は、彼女の絵が好きだった。
 ある日、僕は彼女に話しかけた。
 「君の絵、一枚ちょうだい。君の絵が好きなんだ。」
 彼女は、猫の様に大きく両目をひらいて、しばらく僕の事を見ていた。
 そして、視線を落として鞄をごそごそとやったあと、
 「ん……」
 と言って一枚の紙を差し出した。
 そこには、空に浮かぶ星とも人間ともわからない生物のイラストが描かれていた。
 「ありがとう。」
 僕はその絵を受けとると、彼女にお礼を言った。
 僕はその絵を、クリアファイルに大切にしまった。僕の大好きな絵だった。

 次の日、「ん……」と言って、横から一枚の紙が差し出されて来た。
 彼女の絵だった。
 「くれるの?」と聞くと、彼女はこくんとうなずいた。
 「ありがとう!」
 僕は嬉しくなって、彼女の絵をクリアファイルにしまった。

 次の日も、その次の日も、彼女は僕に絵を一枚づつくれた。
 僕は、それがとても嬉しかった。どれも僕の大好きな絵だった。

 ある日、彼女が転校する事になった。
 最後の日に、彼女は一枚絵をくれた。

 いつもより、ちょっと大きなチラシに書いてある絵だった。
 嬉しそうに四角い物を受けとる、変な生き物の絵だった。


 彼女はまだ、どこかで絵を描いているのだろうか。



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プロフィール

方条遼雨

Author:方条遼雨
■ カルチャー学校講師や身体講座の企画を行っています。 
■ 「動きにおける根本原理の組み替え」に主眼を置いた、【玄運動/玄武術】の概念を提唱し、武術や身体動作を研究しています。 
■ 松聲館・甲野善紀先生、動作術の会・中島章夫先生のアシスタントなども。 
ほびっと村学校講座「りきみをぬく」-日常・運動に役立つ脱力法-講師。

(お問い合わせ、ご感想など)連絡アドレス
houjoushunkoku@gmail.com
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