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第二回無料講座終了

 先日、私が講師を務める第二回の無料講座を行った。
 今回は主催者氏とその仲間計三名のみで、一般公開しない形。
 この様な形も歓迎で、ご希望があれば個人指導も行う。

 今回強く感じたのは、どの様な方とどの様な立場で稽古しても、術理という観点からも経験という観点からも、得る物が大きいという事だ。
 この日のレポートは、第一回の物もまだなので、いずれ作成したいと思います。

 無料講座目標100回まで、残り98回。


 引き続き、ご依頼受付中です。
 面識のない方でも、お気軽にご連絡下さい。
・参照記事:
http://hojos.blog135.fc2.com/blog-entry-114.html

 武術を元に考案した身体調整法も無料にて行っていますので、ご興味ある方はお問い合わせ下さい。
houjoushunkoku@gmail.com

技巧について

 複雑・難解な技巧を獲得すると、それに伴った「達成感」があるので、何かが大きく向上した様な気持ちになる。
 しかし、大本にある「原理」の組み替えを放置したままの技術鍛錬は、根本的変化の出入口に栓をする様な行為となる。
 「その段階の原理」と「肉体」の親和性を、どんどんと高めながら固定してしまうからだ。

 複雑な技巧は、見た目にも「分かりやすい難しさ」なので、見る者にとっても上等な技術を獲得していると思わせる説得力がある。
 故に、多くの初心者は技巧寄りの稽古を目指しがちとなる。
 「それが出来るという事が、技が出来る人間になれるという事なのだ」という思いがあるだろうし、「早く技が出来る人間に思われたい」という欲求もあるだろう。

 例えば、杖術を開始した時は大抵、杖をくるくると器用に回す稽古から始めたくなる。
 「稽古は楽しむべきである」と考える私は、それが楽しいのならば、迷わずそれを行う事が正しいと考える。
 しかし、「杖を器用に回転させる」事と、「杖に親和した肉体原理を獲得する」事は別の問題である事に注意せねばならない。
 私は「小手先の技術」という言葉の意味を、ここに見ている。

 本当に難しいのは、体の根本部分に存在する「原理」の組み替えである。
 それは、見掛け上にも「分かりづらい難しさ」なのだ。

 甲野先生は、「単純な動きで違いが出ねばならない」と言った。
 それは、見掛け上の虚飾を廃した単純な動きの中では「根本原理の違い」が明確に炙り出されるからだ、と私は解釈している。

人の業(ごう)について

 人間は、業に満ちた生き物である。
 人間という生物の要素の中に、悪意、殺意、残虐性、我欲という要素は抜き難く存在する。
 それ等を忌むべき物として嫌悪する者がいてもいい。
 しかし、それを忌むあまり、確実に存在する事実からも目を逸らし、「無い物」として認識しようとした時、現実に対する処理に致命的な錯誤が生じる。
 最初に立脚すべき座標の、足元に巨大な穴を空けたまま思考を積み重ねてしまっているからだ。

 煮えたぎった毒に無理矢理蓋をしてしまうと、圧力を増した毒がその隙間から溢れ出る。
 身の裡にある毒を正面から見据え、その存在を認め、その上で上手く毒抜きをして行くのが文明人としての腕の見せ所なのだ。

 表現の規制や、死刑廃止論等、私の目から見れば、人間の本質から目を逸らした、極めて拙い処理に見える。
 「人体の不思議展」に対する批判の動きもそうだ。

 どんなに美しい人間も、服をはぎ取れば性器が付いているし、腹を切り開けば糞尿が詰まっている。
 心臓が止まれば死ぬし、臓器が損傷すれば各種の不全が起こる。

 それ等は当たり前の事だし、誰でも知っている事のはずなのに、それ等から目を逸らしたまま、それどころか目を逸らしている事にすら気付かずに、この世界を処理しようとしている人間が存在する。
 たとえそれ等に目を向けたとしても、人間やこの世界の価値は僅かたりとも損なわれる事は無いのに。
 自分のちっぽけな価値観が「美しい」と思う物だけで、この世を満たそうとしているのだ。

 世界は、陰陽相交わりつつ、複雑に関わり合いながら存在している。
 そして、それ等も含めて美しいのだ。

蜂群崩壊症候群特集/後編

 先週お伝えした、蜂群崩壊症候群特集の後編が本日放送されます。

・12/24(金)23時30分から24時30分・東京ローカル局「TOKYO MX」(デジタル9chアナログ14ch)「松嶋×町山未公開映画を観るTV」・「COLONY」(後編)

 予告によりますと、ネオニコチノイド問題やアメリカ養蜂業者と農薬メーカーの討論など、核となる問題が放送されるそうです。

テーマ : 武術と健康
ジャンル : 心と身体

緊急告知[蜂群崩壊問題]TV放送・本日23:30より

 本日12/17(金)の23時30分から24時30分、 東京ローカル局「TOKYO MX」(デジタル9chアナログ14ch)内「松嶋×町山未公開映画を観るTV」にて、二週に渡り蜂群崩壊症候群の特集が放映されます。

 この番組はアメリカのタブーに斬り込んだ良質のドキュメンタリーを毎週放映しており、今回の内容も期待できるものと思います。
 例えば、可能ならばツイッターにて番組の視聴を呼びかければ、映像の説得力と共に、問題意識共有の一助となるのではないでしょうか。

 以下、番組内容

 松嶋×町山未公開映画を観るTV
 COLONY(前編)
 日本未公開の海外ドキュメンタリー映画を厳選して紹介する番組。作品の選択は米在住の映画評論家で現代アメリカを語る第一人者である町山智浩氏。そして、MC兼視聴者代表として松嶋尚美が作品を観て率直な感想を述べていきます。(あらすじ)突然いなくなってしまった全米のミツバチの群れと、その原因を探る人々についてのドキュメンタリー。世界中で問題になりつつある、養蜂場で飼っているハチが短期間に大量にいなくなる現象「蜂群崩壊症候群(CCD=Colony Collapse Disorder)を追求する。

テーマ : 心と身体
ジャンル : 心と身体

構造動作「Anatomical Activity」からの招待状

 以下の文章は、えにし治療院への寄稿文である。
 ブログ「身体の研究」にて紹介されている。
 中村考宏・えにし治療院院長の提唱する構造動作「Anatomical Activity」理論が世に広まる一助になる事を願う。


●構造動作「Anatomical Activity」からの招待状


 「現代人の動きは、腰に頼り過ぎている。」

 「構造動作」とは中村考宏・えにし治療院院長の提唱する身体理論である。
 構造動作には、二つの大きなポイントがある。
 一つは「位」。身体各部位のポジションである。
 もう一つは「進」。「前進」である。
 構造動作は「前へ進む」事、「前進」に最大の目標を置いている事が大きな特徴と言える。
 今回、この二大要素である「位」と「進」を軸に、構造動作を紹介して行きたいと思う。

・「位」について

 中村氏が「位」=「ポジション」の看板として掲げるのが「骨盤おこし」という姿勢であり、それに向かう各種動作だ。
 「骨盤おこし」とは、言葉の通り、骨盤が起きた姿勢の事を指す。
 中村氏が現代人の姿勢、動作における問題の要を、後傾してしまった骨盤に見出した事に由来する。

 しかし、誤解を受けがちなのは「骨盤を起こす」事が、目的そのものとされてしまう点である。
 起きた骨盤というのは、中村氏が目指す姿勢、動きの「象徴」なのだ。
 中村氏が目指すのは、あくまで人体構造から見た必然的な姿勢であり、動きである。
 それは、トータルとしての姿勢・動作であり、「骨盤」もその一部に過ぎない。
 重要なのは、バランスなのだ。
 では、その「バランス」とは何か。
 中村氏が最も重視する「バランス」とは、「関節の役割分担」におけるバランスである。
 ここにも、中村氏の思想における重要な点が現れている。

 現代人の動きは、腰に頼り過ぎている。

 運動における様々な役割を腰に任せ過ぎた結果、負担が集中し、腰痛の大きな原因ともなっている。
 この時眠っているのが、その上下に存在する胸椎であり、巨大で広範な可動域を持つ股関節である。
 「骨盤おこし」の要諦を乱暴に言ってしまえば、
 「腰の上下に関節があるのに、正しく使わないのは勿体無い」
 という事なのだ。
 中村氏はその説明をする際、
 「「腰椎ヘルニア」という言葉は頻繁に耳にするのに、「胸椎ヘルニア」という言葉はほどんど聞かない」
 という例を用いている。

 大部分を「腰」と「首」に負わせていた体幹の動きに、「股関節」と「胸」の動きを加え、整える。
 それが、中村氏が第一に重視するバランスなのである。

・そして、「進」へ

 「目覚めた」胸椎は、「猫背」の形と共に固められていた胸を、前方へと押し出す。
 結果、迫り出していた両肩は背中と一直線に並び、両腕は本来その動作に必要な背筋群と接続される。
 また、内巻きにロックされていた両肩は解放され、両腕は本来持っていた運動性能を取り戻す。

 一方目覚めた股関節は、運動における前傾、方向転換等、主要な役割を担う事になる。
 それは、多くの現代人が腰椎に負わせていた役割である。
 この事により、腰痛のリスクが大幅に軽減する。
 更に、腰椎よりも遥かに可動範囲が広く、自由度の高い股関節が担う分、運動性能そのものが上がる。
 しかも、股関節とは腰椎と違い、鍛えた分だけ可動範囲の上がる性質を持つ部位なのだ。
 この事から、中村氏は股関節の可動域を上げる独自の「股割り運動」を重要視している。

 つまり前述した「骨盤おこし」の姿勢とは、決して腰を反らせたり丸めたりする事では無く、股関節を折り畳む事で体現する「位」=ポジションなのである。
 そして、骨盤を起こす事により前傾した上体を直立させるのは、腰椎では無く、新たに目覚め前方へ迫り出した胸椎なのだ。
 この姿勢は、後方へと偏っていた体内の重心を前方へ押し出すと同時に、前進する上で最も必要な筋肉、ハムストリングス(大腿後方の筋肉群)の能力を正しく引き出す。
 この様に、構造動作とは、「位」=「姿勢」=「前提」と、「進」=「前進」=「目的」が密接に結び付いた、実践的理論体系なのである。

 人間が目指すべき姿勢を考える時、人体「構造」の根本である、骨格や筋肉に目を向ける。
 人間の「動作」を考える時、最も根源的な前進運動に目を向ける。
 根源的な「構造」+「動作」。
 「構造動作」とは、人体における根源と必然について考え抜いた、中村氏の哲学が結実した理論体系でもあるのだ。

 そして、中村氏は自らがその「実践者」として、常に楽しみながら研究を続けている。
 構造動作とは「根本」であり、「前提」であるが故に、何を乗せるのかは実践者の自由。
 それがスポーツでも武術でも良いし、事務仕事や日常生活でも構わない。
 辛口であけっぴろげな中村氏の提唱する構造動作 = Anatomical Activityは、いつでも貴方を待っているのである。


以上

方条瞬刻

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プロフィール

方条遼雨

Author:方条遼雨
■ カルチャー学校講師や身体講座の企画を行っています。 
■ 「動きにおける根本原理の組み替え」に主眼を置いた、【玄運動/玄武術】の概念を提唱し、武術や身体動作を研究しています。 
■ 松聲館・甲野善紀先生、動作術の会・中島章夫先生のアシスタントなども。 
ほびっと村学校講座「りきみをぬく」-日常・運動に役立つ脱力法-講師。

(お問い合わせ、ご感想など)連絡アドレス
houjoushunkoku@gmail.com
●現在、稽古会等の情報をメールマガジンにて配信中(無料)。
 上記アドレス宛の件名に、「メールマガジン希望」と記入し、メールを送信して下されば登録できます。

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